先日のブログで記事にした、

金継ぎでの修復が終わり、お茶碗が返送されてきました。

修復を依頼した際の記事はこちら。

 茶碗が割れてしまいました・・。金継ぎを試してみます!

 これ何に見えますか?陶器って奥が深いんだなというお話。

修復を依頼しておよそ3カ月。

首を長くして待っておりました。

前回までのおさらい

ざっと事の経緯をおさらいします。

まず割ってしまったお茶碗についてですが、

これは奥さんと京都に旅行に行ったとき

「てっさい堂」という有名な骨董のお店で

旅行の記念に購入したものです。

お互いにとても気に入って使っていたのですが、

不注意でたてつづけに割ってしまったのです。

割ってしまったお茶碗のようすはこちら。

まずはぼくのお茶碗。

割れた茶碗

そして奥さんのお茶碗。

割れた茶碗

ふたつとも江戸時代末期のもので、

お互い「大切に使いたいね」と言っていたので

割れてしまったときはとてもショックでした。

近所の陶器屋さんやデパートの陶器売り場に行って

修復について問い合わせをしてみたのですが、

「修復はやってないよ」

とか

「ちゃんと金継ぎで直すのなら、ひとつ2万円(!)くらいはかかります。」

とか、最後には

「ボンドでくっつけたら?」

などと言われる始末・・・。

お茶碗は江戸時代末期のものと言いましたが、

お値段はいずれも9千円くらい。

それを修復するのに、二つで4万円の出費は大きすぎるし、

ボンドにくっつけることに関しては、もう論外で

毎日、口にするものをボンドで直すなんてことはしたくありませんでした。

しばらく途方に暮れていたのですが、

ある日インターネットで今回、修復をお願いすることになる

栃木県の「陶器の修繕と創作 ほん陶」さんのホームページを偶然発見したのです。

陶器の修繕をてがけておられ、

修復についても丁寧に解説しておられるのを見て信用できそうだと思い、

ワラをも掴む思いで依頼をしたのです。

ところで、金継ぎってなに?

先ほどから「金継ぎ」と連呼しておりますが、

「金継ぎ」とは何でしょう?

「ほん陶」さんのホームページによると
漆(うるし)で接着し、修理箇所を金や銀の金属粉で覆う昔ながらの方法です。
使用するのは全て天然材料です。
とありました。長所は
耐熱、耐水、耐薬品性で、修理した器は日常使用が可能です。
金や銀を使用するので、破損箇所を景色として楽しむことができます。
とあり、短所は
硬化に時間を有するため、修理期間が樹脂修理に比べ長くなります。
有色(飴色、金、銀色のいずれか)になるので修理跡が目立ちます。
電子レンジやオーブンなど加熱機で使用できなくなります。
手荒に扱うと金や銀は剥離します。(剥離した時は塗りなおしが出来ます)
とのことです。

これに対して合成樹脂を使用する修理方法もあり

最近の技術発達により人体に影響のないとされる樹脂が使われ

「金継ぎ」に比べ安価で修理期間も短いという長所はあるものの、

アルコール耐性や耐用期間が

はっきりしないという短所があるとのことでした。

いくら人体に影響がないといわれても、

合成樹脂に口をつけようとも思えず、

「金継ぎ」での修復をお願いすることとしました。

巷では「金継ぎセット」なるものも販売されているようですね。

しかし、これは余程お好きな方、

または修復技術を身につけたい方でないとおススメしません。

理由は、下記のまとめ欄で書きたいと思います。

金継ぎで修復された茶碗はこちら!

さて、実際に金継ぎで修復されたお茶碗を披露します。

まずはぼくの茶碗。
茶碗 修復後 1

そして家内の茶碗。
茶碗 修復後 2
茶碗 修復後 3

いかがでしょうか?

写真だとちょっと雰囲気までは伝わりにくいかもしれません。

しかし、実物を手に取ってみると、

丁寧に修復くださったのが伝わってきて、

「金継ぎ」の個所が茶碗のひとつの景色として

調和しているように感じます。(鑑定団の人のようですが、本当に。)

思いがけない出来栄えに家内も大喜びで

「ほん陶」さんにお願いして、

ほんとう(←)によかったって思いました。

・・・そして気になるお値段なんですが、

デパートでひとつ2万円くらいと言われた修復代は

なんと、ふたつで8,200円(税込)!

ほんとうに至れり尽くせりの「ほん陶」さんだなぁと思った次第です。

まとめ~陶器の修復は「ほん陶」さんに頼むべし~ 

上で、「金継ぎキット」の紹介もしましたが、

特別な理由がない限り、これはおススメしません。

いくら説明書付きの素人向けのキットとはいえ

上手に最後まで仕上げるなんてことはおそらく至難の業で

作業中に二次災害に見舞われる可能性もあります。

しかも「金継ぎキット」のお値段は8,500円。

「ほん陶」さんに依頼すれば一つ4,000円強で、

送料800円強を足してもおつりが来る計算。

しかも、「ほん陶」さんにお願いすると

修理箇所の一年間保証がついて来て、

さらに、ものすごい達筆なお礼状まで添えられていました。

茶碗の修理のできばえとこまやかな心遣いで

とても豊かな気持ちになれたお話でした。


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「陶器の修繕と創作 ほん陶」

栃木県宇都宮市北一の沢町20-17

ホームページ http://www.hontou.biz/
 
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